清里タイムラインの作り方

出典を残すということ
最初に「清里タイムライン」を作成したのは、八ヶ岳コモンズ内にある八ヶ岳清里資料館のためでした。
八ヶ岳清里資料館では、清里の開拓の歴史、観光の歴史、地域に残る資料や写真、古民具や農具などを紹介しています。その中で、清里の出来事を時系列で見られる年表があると、地域の歩みを理解しやすくなると考えました。
そこで作成したのが、清里の歴史をまとめた「清里タイムライン」です。
最初は、とにかく年表として形にすることを優先しました。書籍、地域資料、観光案内、Web上の情報、古い年表などを見ながら、清里に関係する出来事を一つずつ拾い、時代順に並べていきました。
ところが、あとから大きな問題に気づきました。
それは、出典を十分に記録していなかったことです。
「この出来事は、どの本に書いてあったのか」
「この年号は、どの資料を見て入力したのか」
「この説明文は、どこから確認した内容なのか」
年表として読むことはできても、あとから確認しようとすると、根拠をたどれない項目が多く残ってしまいました。
地域アーカイブにとって、出典は命綱
地域の歴史を扱うとき、出典はとても重要です。
年表は、出来事を並べるだけなら比較的簡単に見えます。しかし、地域の記録として残していくなら、「どこに書かれていた情報なのか」を残しておく必要があります。
出典があれば、あとから確認できます。
出典があれば、間違いに気づいたときに修正できます。
出典があれば、別の人が続きを調べることができます。
逆に出典がないと、せっかく集めた情報も「どこかで見た記憶」に近いものになってしまいます。
これは、清里タイムラインを作ってみて実感した大きな反省点でした。
作り直すというより、育て直す
現在は、清里タイムラインを作り直すというより、少しずつ育て直すような感覚で整理しています。
項目は、
- 時代
- 西暦
- 和暦
- 月日
- 出来事
- 詳細
- 頁
- 出典
のように分けています。
特に「頁」と「出典」を残しておくことで、あとから資料に戻って確認しやすくなります。
すべてを一度に完璧にすることはできません。出典が確認できたものから追記し、未確認のものは今後確認していく。地域アーカイブは、一度作って終わりではなく、見直しながら育てていくものだと感じています。
Webで検索できる年表にする
現在公開している清里タイムラインでは、キーワードで絞り込んだり、項目ごとに並び替えたりできるようにしています。
たとえば、
- 清里駅
- 小海線
- 清泉寮
- 学校
- 観光
- 開拓
- キープ協会
といった言葉で探せるようになると、単なる年表ではなく、地域を調べるための小さなデータベースになります。
紙の資料をWebに置き換えるだけではなく、「探せる」「たどれる」「確認できる」形にすることが大切だと考えています。
H.A.L.と一緒に整理する
03合同会社では、執筆パートナーのH.A.L.とも相談しながら、資料の整理や文章の整文化を行っています。
AIは、地域の歴史を自動的に正しくしてくれるものではありません。
けれども、大量の項目を見比べたり、表記ゆれに気づいたり、説明文を読みやすく整えたりする作業では、大きな助けになります。
最終的な確認と判断は人が行い、AIは整理と編集を支えるパートナーとして活用しています。
次に残す人のために
清里タイムラインは、清里の過去をまとめるためだけのものではありません。
これから清里について調べる人、資料館を訪れる人、地域の歴史を次の世代へ伝えたい人のための入口でもあります。
だからこそ、出典を残すことが大切です。
どこに書いてあったのか。
誰が記録したのか。
どの資料を見れば、もう一度確認できるのか。
その道筋を残しておくことで、地域の記憶は、ただの情報ではなく、次につながる資料になります。
03合同会社では、こうした地域資料の整理、年表化、Webページ化、デジタルアーカイブづくりにも取り組んでいます。
小さな資料でも、きちんと整理すれば、次の世代へつなぐ大切な記録になります。
ひとりごと…
実は、急遽この出典を明記した年表(タイムライン)を作り始めたのには、理由があるのです。それは…Googleで清里の歴史を検索したときに、AIモードにしたら、AIさんがまとめてくれた文章の出典先が、なんと!この清里タイムラインのページだったのです。つまり、Google検索のAIは、このページをすでに学習している…ということなのです。
最近では、多くのWebサイトの閲覧が人におるネットサーフよりも、AIによる学習データとして読まれているほうが多くなっている。すなわち、これからのWebサイトは人が読むことも前提にしつつも、AIが読むことを前提にしておかないといけないんだなぁ〜ということを改めて知りました。出典先が不明な旧 清里タイムラインを、出典が明確な清里タイムラインにしないと、AIがハルネーションを起こすのではなく、AIが学習した情報がそもそもまちがっていた…なんていうことは、起こりうる話なのです。

